(目的)

第1条　この要綱は、町が実施する稲美町産後ケア事業(以下「本事業」という。)について必要な事項を定めることにより、家族等から産後の支援が得られない者で、育児支援を特に必要とするものの心身の安定及び育児不安の解消を図り、もって児童虐待を未然に防止することを目的とする。

(対象者)

第2条　本事業の対象者は、町内に住所を有する出産後1年を経過しない産婦、その乳児及び乳児の兄弟姉妹(6歳以下の未就学の者に限る。)のうち町長が特に必要と認めたもの(以下「母子」という。)であって、次の各号のいずれにも該当するものとする。ただし、医療行為が必要な者は除く。

(事業の委託)

第3条　本事業は、次に掲げる要件を満たす医療機関又は助産所(以下「医療機関等」という。)のうち、本事業を実施するために必要な事業運営を確保することができると認められる事業者(以下「委託事業者」という。)に委託して行う。

(事業内容)

第4条　本事業は、妊娠から出産、育児までの切れ目のない支援を行うため、次に掲げるサービスを実施するとともに、今後の育児に資する指導等を行うものとする。

(事業の実施時間及び実施しない日)

第5条　本事業の実施時間は、次の各号に掲げるサービスに応じ、当該各号に定める時間とする。

(利用可能日数)

第6条　本事業の利用可能日数は、第4条第1項各号に掲げるサービスごとにそれぞれ7日間を限度とする。ただし、町長が特に必要と認める場合は、それぞれ7日間を限度として加算することができる。

(利用の申請)

第7条　本事業を利用しようとする者(以下「申請者」という。)は、稲美町産後ケア事業利用申請書兼情報提供同意書(様式第1号)を町長に提出しなければならない。

(利用の承認及び通知)

第8条　町長は、前条第1項の規定による申請があったときは、申請者の世帯の養育状況等を調査し、利用の適否を審査し、利用の承認又は不承認を決定するとともに、その旨を稲美町産後ケア事業利用承認通知書(様式第2号)又は稲美町産後ケア事業利用不承認通知書(様式第3号)により速やかに申請者に通知するものとする。

(利用の変更等)

第9条　利用者は、第7条第1項の規定により申請した内容に変更が生じたとき、又は前条第1項の規定による承認を受けたサービスの利用を中止しようとするときは、利用日の前々日の午後5時までに稲美町産後ケア事業利用変更(中止)申請書(様式第5号)を町長に提出しなければならない。ただし、緊急やむを得ない事情があると町長が認める場合は、この限りでない。

(利用の取消し)

第10条　町長は、次の各号のいずれかに該当するときは、利用の承認を取り消すことができる。

(利用者負担額)

第11条　利用者は、提供を受けたサービスに要する費用の一部を負担しなければならない。

(事業内容の改善)

第12条　町長は、本事業の適正な実施を図り、良質なサービスの提供を行うため、委託事業者の業務内容を調査し、その改善について必要な措置を講ずるものとする。

(補則)

第13条　この要綱に定めるもののほか、本事業の実施に必要な事項は別に定める。