うちの純粋蜂蜜には、稲美の人々のあたたかさが詰まっています。

吉田 有美さん / 養蜂家

吉田さんが作る蜂蜜は、採れた蜜を加熱せずに濾しただけの自然な味わいが特長です。春先に採取した蜜を瓶詰めし、5月ごろから販売を始めると、毎年必ず完売するほどの人気ぶり。ちなみに、一度購入された方がリピート購入されるケースが非常に多いといいます。

稲美町の人のあたたかさ

そんな吉田さん一家が、「子どもを広い庭で遊ばせたい!」との願いを叶えるため、隣接する都市から稲美町に移り住んだのは15年前のこと。「知り合いのまったくいないこの土地に越してきて、すごく不安だった時に感じたのが人のあたたかさ。ご近所さんや役場の方が、とにかく親身に接してくれるのが本当にありがたくて」と、当時を振り返る吉田さん。養蜂家として活躍する今も、稲美の人々の優しさや熱意に助けられているといいます。「ミツバチの巣箱を置かせてもらっている農家さん、一緒になって販売戦略を考えてくれる金融機関の方、ビジネスマッチングなどさまざまなバックアップのお話を持ってきてくれる商工会さん…。正直、みなさんの手助けがあるからこそ、やっていけている面は大きいですね」。

もともとは趣味で始めたという養蜂ですが、「こんなに美味しい蜂蜜を、もっとたくさんの方に食べていただきたい」と思いがけず販売するようになったと笑う吉田さん。期待して待ってくれる多くのファンのため、美味しい蜂蜜を届け続けます。