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あしあと

    発掘調査「井戸跡と暗渠排水施設跡」

    • [公開日:]
    • ID:143

    井戸跡と暗渠排水施設跡

     葡萄園池の東側の水田には、播州葡萄園の頃の井戸や暗渠(あんきょ)排水施設が地中に埋もれていると地元の人々の間に伝わっていました。そこで平成14(2002)年10月17日、印南地区の圃場(ほじょう)整備工事に先立って試掘してみると、言い伝えのとおりに井戸1基と暗渠を発見しました。
     直径約1mの素掘(すぼ)り井戸(SE01)の中からは、播州葡萄園・園舎遺跡で出土した「銘文井戸側瓦(めいぶんいどがわかわら)」と同じタイプの井戸側瓦片(いどがわかわらへん)が出土しました。井戸側瓦は、井戸内部の崩落を防ぐために壁面全体に貼りつけて、井戸の内壁を組み上げる井戸枠(いどわく)専用の瓦で、普通の屋根瓦と同じように一辺約30cmの正方形をしていますが、厚さが約3cmあり頑丈(がんじょう)なつくりになっています。
     暗渠排水施設は、土地の水捌(みずは)けを良くするための地下水路です。発見された暗渠(SZ01~SZ05)は、幅約20cm、深さ約30cmの溝の掘方(ほりかた)の底に、5~15cm大のグリ石を高さ約15cmまで詰め込んだ「礫込(れきご)め暗渠」と呼ばれるもので、総延長41mが発見されました。
     これらの遺構は播州葡萄園の頃のものと考えられ、調査地の周辺にも遺構が広がっている可能性があることから、今回の調査地のあたりを新たに「葡萄園池東側遺跡」として遺跡登録しました。

     

    井戸(SE01)半掘状況



    井戸(SE01)半掘状況
    (撮影:北西から)

    暗渠合流部


    暗渠合流部
    (左がSZ05-1、右がSZ05-2)
    (撮影:東から)

    暗渠断面(SZ05-3)



    暗渠断面(SZ05-3)
    (撮影:北西から)

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