地名「蛸草」の由来を考えたいと思います。それにしても「蛸草」は不思議な地名です。「蛸草」の語源についての定説はありません。地名の由来は、「ここは昔、海に近く、よく蛸が草にからみついていたから。」というが、ちょっと信じにくい。おそらく「高草(たかくさ)」がその語源であろうと思われます。
また、郷土史家の石見宗次氏は、蛸草の地名について、次のように説明されています。
『現在の蛸草は、旧蛸草村の人達が開拓した新田村であるから、蛸草という地名の語源は当然、江戸時代以前の蛸草村にあるわけである。
「長草」という小字名が天満大池の下の谷に今もある。ナガクサと言う土地の人は、読みがタケクサが本来の呼び方であろう。タケクサが転訛してタコクサになることは容易に納得できる。この長草(タケクサ)の茂る谷に臨む両岸の六ヶ村、現在の中村、北山、森安、六分一、国安、岡が「タケ草谷村」と呼ばれ、「タコ草谷村」と訛って呼ばれるようになったことも肯けるのである。』~印南文華より~
伝統ある蛸草集落には、「上条」、「高薗」、「中条」及び「下条」の4つに区域分けされ、約300世帯が居住しています。我が愛する上条集落は、蛸草地区の一番東に位置し、約50世帯と一番少ない集落でありますが、昔ながらの強い「絆」で日々暮らしています。
蛸草上条自治会にある広谷池
蛸草高薗自治会は、蛸草の一部を形成している地域の自治会です。町の中心部の母里地区に位置している印南野大地の中央部からやや南側に位置する田園地帯です。
地名の由来は、中世の権力者「赤松義則」が高薗寺(こうおんじ)へ寄進された土地なので、高薗という名称が残ったものと思われます。当地区は、高薗地区特別指定区域指定を受けており、建築制限が緩和されています。
地域住民同士の交歓も活発で、正月の新年会、児童公園での桜の花見、二年に一度の自治会旅行等があります。
蛸草高薗自治会の集落町づくり協議会のようす
瀬戸内の温暖な気候で、田園風景が美しい稲美野台地に、我が蛸草中条自治会があります。中条地区を含め、上条地区、下条地区、高薗地区の4自治会で「蛸草」です。
蛸草地域は、元禄10(1697)年、中村地区の大庄屋「小山五郎右衛門」が中心となり、水利の便が非常に悪いこの地を開拓した時から始まるとされています。現在、自治会には73世帯が居住し、40世帯が稲作を中心とした兼業農家です。若手の専業農家もありますが、全体として、高齢化で担い手不足です。
平成元年に発足した「中条平成会」という、平均年齢60歳の男性20名あまりのグループがあります。「たこ焼き」「手打ちうどん」で町おこしを頑張っていますが、平成23(2011)年から、大根、ニンジンを栽培し、自然とのふれあいの「収穫祭」を行っています。
地域の水がめとして「広谷池」があります。隣接する「広沢池」と併せ、遊歩道が整備され、憩いの場として利用されています。自然の恵みに囲まれたわが故郷を、新しい時代に大きく飛躍できる豊かな心を継承していきます。
中条平成会の収穫祭のようす
蛸草下条自治会にある若宮神社
上場自治会は、世帯数約130世帯、人口約380人の自治会です。
自治会の活動としては、7月に防災訓練と交流会を行っています。
上場自治会、中場中自治会及び中場北自治会の3自治会の連合で、印東自治会としても活動しています。印東自治会の大きな行事としては、7月に夏祭り、8月に盆踊り、10月に秋祭り、11月にウオーキングがあります。
上場自治会防災資材倉庫
中場中自治会は、世帯数約50世帯、人口約170人の自治会です。
上場自治会、中場中自治会及び中場北自治会の3自治会の連合で、印東自治会としても活動しています。印東自治会の大きな行事としては、7月に夏祭り、8月に盆踊り、10月に秋祭り、11月にウオーキングがあります。
中場中自治会にある播州葡萄園跡
中場北自治会にある掌中橋
印西東自治会は、世帯数約70世帯、人口約190人の自治会です。
印西東自治会、印西西自治会及び印西南自治会の3自治会の連合で、印西自治会としても活動しています。印西自治会の大きな行事としては、盆踊り大会、住吉神社の夏祭り、秋祭りがあります。
印西東自治会にある印南禅寺
印西西自治会は、町の最南端に位置し、神戸市西区岩岡町に隣接する5地域の81世帯で構成しています。周辺は田園に満ち、旬の野菜や花卉栽培等の盛んな地でもありますが、県道148号線、沿線バスにてJR大久保駅へのアクセスの容易さもあり、西は姫路方面、東は三ノ宮方面へ通勤される方も多くおられます。また、地形的に災害は少なく、安全で安心して暮らしやすい地です。
印西西自治会は5地域からなり、地域ごとに新年会、とんど焼き、お花見、親睦会、忘年会等のさまざまな催しを実施し、親睦を図っていますが、大行事となる盆踊り大会、夏祭り、秋祭りについては、隣接自治会である印西東、印西南、印西西の3自治会を統合し、印西自治会として実施しています。
これらの内でも特に、秋祭りは伝統の祭事であり、実行委員を構成し、古参方の指導のもと、祭具の手入れや獅子舞、笛の稽古を重ね、本番を迎えます。秋空に響く笛の下、獅子舞奉納、子ども神輿、餅まきと盛大に行われます。重い太鼓を皆で力を合わせ担ぎ、練り合う事により、地区や世代を超え、コミュニケーションが図れる一大行事となっています。
印西西自治会の秋祭りのようす
印西南自治会の活動のようす
川北自治会にある信光寺
学校前公会堂
上野谷自治会の祭りのようす
下野谷自治会は、神戸、加古川を結ぶ県道65号線と、志染、土山を結ぶ県道514号線の交差する町の北東部に位置し、世帯数約70世帯、人口約250人の自治会です。平成24(2012)年1月、田園集落まちづくり制度により、県からの特別指定区域の指定を受けました。
地域内では、自治会まちづくり協議会、老人クラブ、婦人会、子ども会、営農組合、その他にも世代ごとの各種団体が活動しており、正月のどんど、初夏に行われるさなぼり(カラオケ大会)、夏の盆踊り、秋祭り(運動会)、冬の餅つき大会などの“むら”の行事や、もち米の田植え体験や稲刈り体験、健康支援ウオーキングなどの世代間の交流の行事が行われ、多くの方が参加しています。
それらを紹介する地域の広報誌「しものだに瓦版」も月一回発行しています。
下野谷自治会のみなさん
草谷自治会は、町の北東部に位置し、北は三木市、東は神戸市に隣接し、道路は南北には県道志染土山線、東西には野村明石線が通っています。地区の中央部を草谷川が流れ、古くからこの水の恩恵を受け、稲作など農業中心に発展してきました。
草谷自治会は、現在、約240世帯の会員で構成され、総代15人で運営している認可地縁団体です。自治会活動は、子ども会や老人クラブなど各種団体との連携を深め、文化活動やスポーツなど活発に活動しています。
草谷には、鎮守の森として鎌倉時代の寛元2(1244)年建立の菅原道真公を祀った草谷天神社があります。その境内は、さくらの森公園と呼ばれ、春には周辺自治会からも大勢の花見客が訪れます。
また、10月には秋季例大祭が厳かに行われ、屋台や神輿を担いで、約100段余の階段を昇る様子は有名です。
草谷自治会にある草谷天神社
下草谷自治会の祇園社のようす
毎年2月9日、10日に高薗寺観音堂にて、古式豊かに鬼追式が行われます。地元に住む未婚の男性2人が、毘沙門天の化身である赤鬼と不動明王の化身である青鬼に扮する伝統行事で、平成4(1992)年に民俗文化財に指定されています。
9日は内鬼、10日は本鬼と呼ばれ、目に見えない悪災、五穀豊穣を祈りながら、太鼓とホラ貝に合わせて松明を振りかざし、豪快に踊ります。舞の途中で投げる松明は、家の玄関に飾ると「厄除け」になると言われているため、参拝者による激しい争奪戦が繰り広げられます。
また、10日の本鬼には紅白の餅まきで、近年、参拝者も徐々に増えてきました。この鬼の面は、鎌倉様式と言われ、約250年前の延享3(1745)年に信徒から寄進されたと言われています。舞の後、この面をかぶせてもらうと、無病息災の一年が送られると長蛇の列ができます。ぜひ、一度ご参拝ください。
野寺自治会の鬼追式のようす
野谷団地自治会は、世帯数40世帯、人口約90人の自治会です。
町営の住宅で、平成11(1999)年~平成12(2000)年に建設されました。
町営野谷団地
上場東自治会は、世帯数約20世帯、人口約50人の自治会です。
自治会の活動としては、年3回、隣保周辺の清掃(空き缶、ごみ拾い)や年末夜回りを3日間行っています。また、自治会の有志で自治会周辺の草刈り、笹切り、溝掃除を行っています。
上場東自治会に隣接した東播用水第2練部屋分水工
稲美町経営政策部企画課
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